毎日違う土地で眠りたい

「わたしたちはそういうふうにますますなって行くんじゃないかと思うのよ、ヘレン。人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたしはしまいには、どこかの場所がわたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」――『ハワーズ・エンド』(E・M・フォースター/吉田健一・訳)

2019-03-28から1日間の記事一覧

宗教はなぜ悪いイメージなのか ——S・モーム『月と六ペンス』から反論を試みる

いろんな版が出ているけど、新潮文庫の紺×ライトグリーンがモームのスタンダードなイメージ 去年、ある読書会で遠藤周作がとても好きな人とお会いして、以後何度かお話する機会があった。その方の話は大変面白く、私はとても感銘を受けた。 その人のどこに感…